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2009 ラダックの旅 | |
ラダックの中心地であるレーの街で、旅人の噂を聞いて通うようになった“LaLa-Cafe”。
お店は旧市街の細い裏路地にあり、ラダック風古民家を利用したカフェ。1階にある入口から細く暗い木の階段を上ると2階部分がカフェになっていた。
カフェと言っても店内には一席あるのみで、お店というかどこかの民家に来た感じだった。
もちろん場所的に静かでゆっくり出来るという良さもあるが、ここの一番の売りは店員の女の子。
レーではあまり見かけない上品できれいな顔立ちで、例えるならば、女優の伊藤美咲を幼くして日焼けさせてラダックバージョン(ちょっと濃い顔)にした感じ。人に言わせれば菊川怜?
お店に置いてあるのはチョコレートケーキとぬるいジュースかお茶だけ。
それでも続々とやってくる男のお客たちは、飲み物片手に立ったままその娘と話をして帰って行く。代わる代わる繰り返されるそんな光景を見ていると、みんな彼女のファンなのかと思い込んでしまう。
勝手にその娘と男たちの人間模様を妄想しながら2時間が経った。
男たちが去ってお店がすいた時、今だ!と思い切って彼女に声をかけた。
まず写真を撮らせてほしいと頼み、その後いくつか質問した。するとなんと20歳代後半と思っていた彼女はまだ19歳の学生だった。
話の途中で突然彼女が
「リップ持ってない?」
と聞いてきた。何気なくリップを貸すと、彼女は困った顔で
「レーはすごく乾燥するのにここで売っているリップは良くない。外人さんが持っているリップはすごくいい。」
と言いながら、かさかさになった唇にリップを塗っていた。
(こんなきれいな娘の唇が!)思わず自分が帰国する時はそのリップをあげると言ってしまった。他にもクリームやいろいろな物を持って来る約束をした。
彼女はうれしそうにいつまでも私の席に座っていた。
帰国する前日、約束通りリップなどいろいろな物をポーチに詰めLaLa-Cafに向った。彼女は本当に持って来てくれたのねと喜び、私にスパイスの効いた一杯のマサラティーをご馳走してくれた。
彼女がこのカフェでずっと働いていたとしても、次会えるのは何年後か。その頃には彼女も歳を重ねさらに美しくなっていることだろう。
















